スピッツ歌詞研究室 オリジナル小説
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遥かな場所 [作者:ゆう]

■序章 『遥か』

8月中旬の夕暮れ時。

コンビニで流れているラジオから、爽やかで美しい歌声が流れている。

『遠い 遠い 遥かな場所へ』

曲が終わりDJの女性が再び話し始めた。

「お送りしたのは、神奈川県の健さんからのリクエストでスピッツの『遥か』でした〜」

「健!今のお前のことじゃねぇの?」

隣で立ち読みをしていた明が俺に話しかけてきた。

「そういえば、リクエストしたような覚えがする」

「ふ〜ん。ってか、今の曲かなり良かったな!お前、この歌のCD持ってるか?」

肩に掛けたエナメルバックのチャックを開き、CDを取り出した。

「ほらよ。そういえば明、塾は??」

明は携帯電話を取り出し、時刻を確認すると、物凄いスピードで店を飛び出した。

「俺もそろそろ帰るか」

おにぎりとお茶を買って、店を出た。

 



↓目次

【1】