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惑星のかけら [作者:麻愛紗] ■2 ・・・葬儀もあらかたは終わり、家の縁側で休んでいた時のこと。 『・・・こうしてると、お父さんがいなくなったって、信じられないね』 私は独り言みたいに呟いた。 「そうね、でも・・・もういないのよ」 『・・・明日から大変そう。周りからなんか言われそうだな〜』 これからのことを想像してみて、軽い苦笑を浮かべた。 「周りが何か言っても、それはその人の思いなんだから気にしなくてイイわよ」 『そうかな〜・・・』 「そうよ。だって、華蓮(カレン)がそうは思わなかったら、周りの考えとは違う 『・・・そっか、そうだよね!』 「えぇ。だって、私の思うことも違うもの」 『・・・姉さんの思うことって何?』 私からの問いに、少し迷っているみたいだったけど、数分後に口を開いた。 「・・・例えば'命'についての考え方ね」 『命?』 「うん。ほとんどの人が石とかには'命'はナイって言うわよね?」 私はいきなりでキョトンとしたけど、軽く数回頷いた。 「・・・だけど、私はそうは思わないの。 私の考えはね、もともと'地球'ってい 『・・・地球のかけら?』 「えぇ。 だから、死ぬってことは、'命'の海に戻っていくってことなのよね」 『コップの水を海に流し込む感じ?』 「そうね、そういう感じ」 そう私に話す姉さんが、すごく輝いてみえた。
・・・あの時は、いまひとつわからないと思った部分もあったけど、今は・・・ 姉さんは今'命'という海に戻っていったんだ。
↓目次
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