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サンシャイン [作者:檜山 キョウ] ■
第4話 「ナオちゃん、私、行くね」 「もう……行くのか」 「早いほうがいいもの」 ヒカリは十二時過ぎの飛行機で東京へと向かうらしかった。 「だって、別れがつらくなるじゃんか」 仕方ないので家から歩いて十分ほどの場所にあるバス停までついていった。 「ナオちゃん、最後なんかじゃないよ」 ヒカリの言葉に、僕は顔を上げた。笑おう笑おうと思って、むりやり口の端を引っ張った。 「またね」 ヒカリは、さよならとは言わなかった。また会えると信じているからだろう。
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