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ただ春を待つ  [作者:きらり☆]

■6

手の中のマグカップがじんわり温かかった。部屋の中は暫くコーヒーをすする音だけが響いていた。
「見ていくと良いよ。」
叔父さんはそれだけ言い残し立ち上がって奥へと消えていった。
「よかったね。」
遥貴が無邪気に笑いかける。
「この間はごめんね。」
私は遥貴に謝った。遥貴は驚いた様に「別に良いよ。俺こそ突然ごめん。」 と言った。
暫く沈黙し、それを破るかのように遥貴が先に立ち上がった。「絵、見る?」私も立ち上がり遥貴の後を追った



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