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神様のサイコロ  [作者:ユウコ]

■ 第5話 もし・・・(1/1)

彼女は身分を越えた激しい恋に落ちた。だがそれは桜と共に散った。

彼女は子供を産んだ。子供の名は美代。

美代は四人の子供に恵まれた。四人の子供の一人、敦子は小学生の時に父親を亡くしたが愛情を受けて育った。

玲子は純粋な娘だった。彼女の純粋さに惹かれる
男性が後をたたなかった。だが玲子は純粋すぎてなかなか受け入れられなかった

なぜなら彼女にとってあまりにも大きすぎるものに感じたからだ。

玲子は恋愛以外では自由気ままな20代のひとときを過ごした。仲間と騒いだり遊んだり、そんな青春の日々・・・・・・。

それが過ぎると玲子は独りになった。皆 結婚したからだ。玲子は寂しさを感じ、お見合い結婚をすることになった。

2年後、玲子に長女が誕生した。子供の名前は皐月。

皐月は、恋愛に純粋で奥手な両親と違って大胆な娘だ。

彼女のまだ見ぬ子供はサイコロをふって自らの誕生の時を待っているのだろう・・・・・・。

そう私もあの時母が恋愛に積極的だったら父に出会わず産まれてなかった。祖母が祖父に出会わなかったら母は産まれなかった。
母の祖母が身分違いの恋に破れていなければ祖母は産まれなかった・・・・・・。

命の不思議、毎日の生活、サイコロをふっている。

神様のサイコロは何も特別じゃない。

そう思いかけた秋の夜・・・・・・

 



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