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唄う旅人 [作者:水月侑子] ■第2話 ノラ・ロイ(7/7) 「俺、久しぶりに歌ったからなぁ」 タビビトは照れくさそうな表情で首を掻いていた。 「す・・・・・・すごいです。私、今までこんなに綺麗な歌に出会ったことがありません。」 アリィはやや興奮気味だった。 「相変わらずだよ」 ディーンはそっぽ向いて言った。 「お前・・・・・・だから『唄う旅人』って言われてるんだな」 ノラは納得した表情だった。すると、アリィはさらに興奮した様子でタビビトに詰め寄った。 「えっ、『唄う旅人』ってタビビトさんのことだったんですか。 「ピラピラしたものが武器・・・・・・ね」 タビビトはマントにすがるアリィの頭を撫でながら、苦笑いした。
↓目次 第1話 【1】 → 【2】 → 【3】 → 【4】 → 【5】 → 【6】 → 【7】
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