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12の絆 [作者:ホタル☆]

■2

「おい、勝手に入れてんじゃねぇよ」

私と楓は不機嫌だった。このサッカーには入れるのは級5の2の人だけ。
この規則を作ったのは私と楓と空。でも優笑は特別だった。もちろんみんな
賛成してくれた。

今日はなんか違う。何故か旧5の3の「仲金」が入っている。

「女子に聞いて。あいつら反対してるから。」

空、冷たい。

「やだし。何でお前なんかとやんなきゃいけないんだよ。」

楓も私も諦めない。決していい風にではないのだが・・・。

「じゃぁもういいよ。こんなヘボいやつらと何かやんねぇ。」

仲金がキレて帰っていった。
ヘボいとか言うなら最初から入ってくるなよ…。

それからも仲金はやってくるけど入れなかった。入れようとしても私たちが
許さなかった。

五時間目は体育でプールの授業。

「やった♪プールだ!」

ただでさえ狭い教室をカーテンで仕切って女子男子分かれて着替える。
その日のプールはいつもと同じで充実していた。

プールが終わって、着替えていたところ。男子が女子に言い始める。

「女子!!俺のランドセルとって!!」

カーテンで仕切っているのでランドセルはロッカー側の女子の方にある。

「やーだよ!」

女子は挑発した。空もランドセルを取ってほしかったらしいが女子に
反論され機嫌を悪くしていたらしい。楓もそれに反発していた。

「もうサッカーやらせねぇ。」

空のつぶやきが私に聞こえた。

(どうしよう。サッカー出来なくなるなんて…嫌だ…。)





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