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ロビンソン  [作者:リンゴ]

【2】

2007/04/05
今日から私は今までとは違う人生を歩むことになる

そんなこと誰も予想してたなかった。
それは嵐のようなそんな日だった。


『今日は入学式・・・せっかく戻って来たんだ、しっかりやろう!』


そんな期待を胸に、学校へ向かった。
あたしの家の近くは海。

潮風がいい具合に私の緊張を和らげてくれる。
私は自転車を力いっぱい漕いだ。



クラスへ入った瞬間一瞬ざわついた。
そりゃそうだ、小学校から繰り上がりのはずなのに、違う人がいるんだから。
しかもそれが私なのだから。

早速クラスの何人かが私の方へ駆け寄ってきた。
『久しぶり!!』
『うわぁ・・・!何年ぶり?』
『卒園以来じゃん!?』
みんな変わってなくて懐かしい。そんな気持ちで始業式へ向かった。

思ってたより、良い学校みたい。


教室に戻ってきたら先生がやってきた。
てきぱきやる先生で、あっという間に私も紹介され、緊張する暇も無かった。


『おまえの隣は・・・あ・・・あそこだ。』

私は顔も名前も知らない彼の隣に・・・・

違う。

彼もまた・・・ちょっと変わってしまったが、誰よりも長く仲良く過ごしてきた幼なじみの彼だった。
一瞬ドキッとした。
彼はちょっと照れ臭そうに黒板を見つめている。

もちろん彼も私もこれが恋のはじまりなんて思いもしなかった。




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