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小さな街の中で [作者:たぬき]

■第6話 [4/4]

ちょうどそのころ、咲は、自分の部屋の机に突っ伏していた。
「…許さない…」
その声は、震えている。
「…水谷真生……」

さらにその頃もう一人。浩樹も自分の部屋の机に突っ伏している。
「…」
その顔は喜びにあふれていた。
「…真生、…フフッ」
傍から見たら変態である。


そしてさらにもう一人。優一は自分の部屋のカレンダーを見ていた。
「今日は5月20日、か…。あと一ヶ月したら…」
そして床にゴロンと横になって、そのまま少し寝てしまった。
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『なぁ、優一。オレさぁ、瞳のコト好きなんだよ』
『…ふーん』
『お前ら別に付き合って無いんだろ?いいよな』
『…知ったことじゃないよ』
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(!!!…夢、か…)
優一は少し汗を掻いていた。
(なんで今更、こんな夢…!!!)
なぜかむしゃくしゃして、テーブルを蹴飛ばした。
もう夜中の二時だった。

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