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H22年10月29日

NHK-FM 『MUSIC Line』

【投稿者】ゆつま

草←草野マサムネさん 
田←田村明浩さん 
鮎←鮎貝健さん(パーソナリティ)

鮎:今夜はスピッツからこのお二方にお越し頂きました。自己紹介をお願いします。
草:はい、えースピッツのボーカル草野マサムネです。よろしくお願いします。
田:こんばんは、ベースギター担当田村明浩です。よろしくお願いします。
鮎:よろしくお願いします。えー今夜はニューアルバム「とげまる」を持っての登場となります。
  いろんな話を伺っていければと思いますが、えーでは
  さっそく一曲ご紹介頂けますか?
草:はい、えーじゃあニューアルバムから「ビギナー」を聴いてください。

♪ビギナー

鮎:ミュージックライン、お送りした曲は今夜のゲスト、
  スピッツのニューアルバム「とげまる」から「ビギナー」でした。
  えー、さあ今夜はスピッツから草野さん、そして田村さんにお越し頂いています。
草:はい。
鮎:よろしくお願いします。
草、田:よろしくお願いしまーす。
鮎:初めてお会いするんですけど…
草:はい。
鮎:はい、えーミュージックラインとなって初登場ということにもなりますけども
  まもなく発表のニューアルバム「とげまる」を持ってきてくださいました。
  とがっていて、でも、丸いからということで「とげまる」
草:そうですね、はい。なんか最近あの、「ツンデレ」という言葉もありますけど、ま、そういう…
鮎:そういう…
草:とがっているようで丸かったり、丸く見えて実はとがってたりとか、そういう…感じですね。
鮎:まぁ、陰と陽みたいなことを…
草:そうですね。
田:別にあの〜、流行語になったから狙ってるわけでは…
草:狙ってるわけではないです。
鮎:(笑)でもとてもなんか“らしい”といったら…いいんでしょうかねぇ。
 なんか、う〜ん可愛らしい。
草:あの〜、あ、そうですか(笑)
鮎:はい、可愛らしいし…
草:ちょっとゆるい感じを狙ってる、狙ってはいますね。はい。
鮎:ほかにもあの、「あかりちゃん」っていう案が…事務所のほうに伺っておりますけど
草:「あかりちゃん」(笑)はい、さらにゆるい感じですね(笑)
全:(笑)
田:でもこのジャケットで「あかりちゃん」は…(笑)
草:いや、「あかりちゃん」になってたらこのジャケットはないと思いますけど
鮎:まぁ、「とげまる」ということで
草:はい
鮎:届きましたけれど、今聴いて頂いた「ビギナー」とかもね、何でしょうね、でも来年はもうデビュー20年ということに、
草:そうですね、はい
鮎:そんな中、でもホントに、初々しさを失わないという、まぁそこばっかり そんな言い方ないっていう感じですけども
草:いえいえいえ、大事なことだと思いますんで。バンドを続ける上ではね。
 新鮮な気持ちでまぁ同じメンツで20年以上も顔突き合わせてやってます
 んで、まぁ普通だったら「もういいや」ってなりそうなもんですけど。

田:なかなかね。
草:俺らはね、なんか、その辺うまく新鮮な感じでやってますんで。
鮎:まぁ結成当初とかって、多分そんな20年30年先までのことって多分そこまでは考えないと思うんですけども
田:考えなかったし、そういうバンド居なかったですし
鮎:あ、そうなんですか
草:そうですね
鮎:それはすごく最近感じるんですよね。どんどんこの、まぁロックだったり、ポップスだったり、
  そういったものがなんか前例のない時代にこう、入っちゃってるんで…
草:そうですね。海外にはね、ローリング・ストーンズみたいなバンド居ましたけど。
鮎:でも彼らも、前例のないところを…日々行進してるところでもあると思うんですけどねぇ。
草:はい
鮎:あの、「ビギナー」の最後のほうでいい感じにライトハンドとか入るじゃないですか
草、田:ああ(笑)
田:そっち、そっちなんですね(笑)
鮎:ええ(笑)なんかついついそこに耳がいってしまうんですけど(笑)
草:ああ、あの、これみよがしじゃない感じの、綺麗なフレーズのライトハンドがいいんじゃないかなっていう話は…
田:でもテツヤ、うちのギターがリハーサルでずーっとライトハンドをそこでやりたがってたんだけど、あえて何も触れなかった
鮎:誰も触れず、NGも出さず
田:「ああ、やってるんだなぁ」って。でも本人はNGだと思ってたらしいんだけど
鮎:(笑)あの、どっかいつやら、こう禁じ手みたいなね、扱いされてたときもありますもんね。
草:あ〜そうすね
田:ライトハンドとかね
鮎:早弾きとか
草:最近タッピングっていいますよね
鮎:あの〜、ギターとか馴染みのない方はわからないかもしれないんですけど、特殊な奏法で
草:そうですね、ハーモニクスと…(聞き取れませんでした)
田:ヴァン・ヘイレンがよくやってたっていう奏法で
鮎:そうですね。エディ・ヴァン・ヘレンが広めた奏法で、はい。まぁあの、
 一度はギターを持ったらやってみたい…フフフ(笑)
草:そうですね
田:でも、そういう切り口嬉しいです。いっつも「ビギナー」っていうと歌詞とか訊かれることが多いので、
  ライトハンドから切り込まれると、なんか仲間だって感じがします。

草:「初心忘れるべからずな感じですね」っていうのが多いんで。
鮎:よかった、素直に言って(笑)
草:ギターの奏法…なん、あんまり突っ込んでくる方いらっしゃらないので。
鮎:そうですか、よかったです。本当は歌詞からいかなきゃいけないのかなって
田:いえいえもうライトハンドからでも
鮎:よかったです、はい(笑)さぁあの〜、「さざなみCD」から3年ぶりのアルバムになるんですけど
草:はい
鮎:まぁでも、ツアーやりながら制作を行っていたところなんですか?
草:んん、まるっきり平行してっていうわけではないんですけど、ツアーやってレコーディングやってツアーやって、みたいな感じですね。
鮎:ツアーをやりながら旅先とかで浮かぶものっていうのもあるんですかね?
草:いや、あんまりないです。メロディの断片なんかは浮かぶので、
  それはあの〜、ちょこちょこメモって家でまとめ作業する、みたいな感じですね。

鮎:あの〜、メモるときってどういうふうに?
草:ICレコーダーか、最近は携帯にもボイスレコーダーがついていて、そういうのもあります。
  昔はね、あの、家に電話かけて留守電に入れたりとかしてたんですけど

鮎:やりましたね。帰ったころに謎の、なんか自分の声が…う〜う〜とかずっと…(笑)
草:あはは(笑)そうそうそう(笑)バックの演奏がないからメロディがわかんなくなっちゃったりするんですよ(笑)は〜は〜は〜、みたいな
鮎:しかもその時の感情がどっか行っちゃったりするんですよ(笑)
草:そうですよね
鮎:なんか、こういうところをつっついていいのかわからないんですけど、40代ミュージシャンって今元気ですよね。
草:そうなんですよね。
鮎:周りを見渡してもそう感じませんか?
草:でもあの〜、還暦前後の方もお元気な方が多くいらっしゃってですね、そういうのを見てると、まだまだだなって思ったりもするし
鮎:ある意味、僕らが小さい頃例えば、あの〜終身雇用みたいな、そういうのを結構信じて勉強とか頑張った人とかもいると思うんですけど
草:はい
鮎:なんか、あの、いろんな意味でそういう価値観って変わってきてるじゃないですか。
草:そうですね。
鮎:実際世の中の在り方とか、う〜ん、でもその中でこうスピッツの皆さんが頑張ったりとか、
  他の40代のアーティストだったり、もっと上のアーティストの方々が頑張ったり、
  あの〜、してくれることがすごく励みになってる方が多いんじゃないかな…
草:そう言って頂けると、非常にあの、嬉しいですけどね。
鮎:あの、ご自身でこう未知の域に入ってるという、そういう感覚ってありますか?
草:いや、そこまであの、大げさには考えてなくって、その日その日を一生懸命、という感じですね。
鮎:ちょうど僕も今年40になるんで…
草:あ、そうですか?お若いですね。ははは(笑)
鮎:いや、そんなことないです
草:いや、お若いです。見た目は…
鮎:…見た目は(笑)…いや、はい、歌詞のことばっかり切り込まれるのもなんだっていう話もありましたけど…
田:いやいやいや…
鮎:ただ、こうやっぱり、その〜シングルとして聴いてきた「ビギナー」「シロクマ」「つぐみ」とか、こう「ビギナー」を
 トップバッターに持ってこようと思ったのはなにかあるんですか?
草:ん〜いろいろ考えて、あの〜なんだろう、一番パッとしてるなっていう…
 感じがしたんで…パッとしてるというかねぇ、始まりを告げる曲、という雰囲気もあるし

鮎:僕はあの、すごくでも、歌詞の話になっちゃうんですけど、一行目を聴いたときから、耳に入ってきたときから、すごい掴まれましたね
草:あ、そうですか
鮎:なんか、あの確かに、未来からの無邪気なメッセージっていうのは、なんか年々少なくなっていくなぁと
草:う〜ん…そうですね
鮎:この言葉でしか、やっぱり表現できないことなんだなぁって、すごく思います
草:あと年齢的なこともあると思いますけどね
鮎:フフフ(笑)
田:なんか自分と同い年ぐらいの男の人から、そういう共感を得ることが多いですね。その、一行目のとこらへんで
鮎:すごく、このままなんですよね。なんか、これ以上でもこれ以下でもないというか…
  まぁ、大げさに捉えようと思えば個々で捉えられるでしょうけども、違う言葉に置き換えるともう違う言葉になってしまうような…
草:まぁでもこの年齢になるとねぇ、将来Jリーガーになりたいななんて言葉も言えなくなりますしねぇ
草、田:あはは(笑)
鮎:まぁ、体の自由もだんだん…
草:そうなんですよね(笑)まぁそんな中でね、新しい夢なりなんなりをこう見つけ出すっていうのも楽しんで、
  人生過ごしていくべきですしね、はい。

鮎:今回あの〜、スピッツプロデュースの曲が2曲収録されてるんですけども、「探検隊」「どんどどん」と、
  これかなり演奏してても燃える内容になったんじゃないですか?
草:そうですね。あの結構ロックサイドのスピッツというのがこの2曲にわりと集約されてるかなと
田:ダビングもないもんね。バンドでせーので一緒に撮っちゃった、ボーカルは違ったけど、
  他の楽器は一緒に撮っちゃった感じだったんだよ、確か

鮎:僕あの〜ライブのパフォーマンスも拝見したことがあるんですけど、あの、リーダーはアグレッシブだなぁと
田:ははは(笑)すみません
鮎:なんか、ロックでしたね(笑)
田:見かけと違って…
鮎:いやいやいや、そんなことないですよ。穏やかな感じがしますけども、あの、熱いものが燻って…
田:(笑)ありがとうございます。不満はないんですけどね
鮎:いやいや、あの、決して、いい意味です
草:首とかやらないように気をつけないとね
田:もう40越えてるから
鮎:あの〜、他の曲、亀田誠二さんとのプロデュースになってますけども、
  やっぱ亀田さんの存在っていうのは大きいとは当然そう思うんですけど、
  その存在あってこそその2曲今回はセルフでやろうっていうのがあったんですか?
草:そうですね、その対比も面白いと思いますし、あとまぁ、亀田さんの力を借りなくても大丈夫かなぁっていう曲だったんで
鮎:そういう意味では迷いがない作品に…
草:そうですね。こういう曲ばっかりがずらっと並ぶのも、ちょっとスピッツじゃないような気もしますし、
  両方あってのいいバランスだと思います。

鮎:草野さんはギターを新調されたんですか?
草:そうですね、最近あの〜、これまた専門的になっちゃうんですけど、ストラトキャスターというフェンダーのギターなんですけど…
鮎:ロックギターといえば思い描く、あれですよね
草:そうそう、あっちのほうですね
鮎:レスポール思い浮かべてる人がいたらどうしようと…
田:それはあの〜、ギターのほうです、うちの
草:初めて自分が中学生のときに、ギターを始めたときに買ったモデルと同じのを買ってみて、
  で、その〜初めてロックにはまったときの感覚っていうのをちょっと取り戻せたかなっていう気もしてますね

鮎:ギターソロが全体的に、今回はさっきの、まぁライトハンドの話もありましたけども、あの、鳴ってるのかなと
田:多いのかな?やっぱり
草:結構多いですね、まぁ、ロックバンドはギターソロ必要ですよ
鮎:作品をつくられるとき、やっぱこう常にどっか、初心を忘れないようにっていうのは意識されてる部分はありますか?
田:初心、じゃないかもしれないけど、メンバー4人ともギターロックが好きなんで、なるべくその中で構築しようと思ってる
草:シンプルな、なんかギターロックのね…
田:だからそれが初心といえば初心なのかもしれない。最初からそれは変わってないとこなんで
鮎:そうですね、あの、リフからていうのも当然あるでしょうけども
草:ありますね、はい。リフからっていうこともあるし、なんかあの〜、サビのメロディから浮かぶこともありましすね
田:でも「どんどどん」はもうリフってか…
草:リフだったね、うん
鮎:あと、なんか、仮タイトルとかも可愛らしいのが、結構…
草:仮タイトルなんだっけ?
鮎:あの、「TRABANT」が「シャラポワ」だったっていう(笑)
草:ちょっと哀愁を帯びたメロディだったんで、ロシアの民謡にようなメロディになったねつってロシアっていうと、
  真っ先に浮かぶのがシャラポワ選手だったんで

鮎:そうなんですね
草:プーチンさんでもよかったんですけど
鮎:ははは(笑)
田:固くなっちゃうもんね、曲が(笑)
鮎:ロシアっていうと、何が浮かぶかな…あの、食べ物とか
草:ピロシキとか、ボルシチとかね
田:マトリョーシカとか
草:ウォッカとか、バイカル湖とか…
鮎:結構あの、仮タイトル付けてやられたりするじゃないですか。仮タイトルから抜け出せなくなっちゃうことないんですか?
草:まぁありますね。あの〜昔の曲なんですけど、「ロビンソン」とかはもうそのまま仮タイトル、
 そのままいきましょうということになって、そのまま活かしましたね。そういう曲も多いです。

鮎:結構あの、タイトル変えてるのに、ライブのセットリストでは仮タイトルのまま…(聞き取れませんでした)
田:今年の頭にツアーしたんですけど、そのときにはアルバムのレコーディングし終わってたんですよ。
 でもその時って、1曲1曲まだタイトルが正式ではなかったのかな、

草:仮タイトルで呼んでるものもあったね
田:そう、呼んでるものがあったんで、「つぐみ」とかは…
草:「つぐみ」は違ったね
田:その仮タイトルと「つぐみ」が混同してたから、草野があるときに「この曲は『つぐみ』だから」って言ってたよね、リハーサルのときに
草:言ってた(笑)「つぐみ」にするって
鮎:ちなみにその仮タイトルというのは?
草:「つぐみ」…何だっけ?「もみじ」?
鮎:ははは(笑)確かになんかこう、ややこしくなりそうな…
田:なってましたね(笑)
鮎:え〜ここでライブのお知らせがあります。(中略)どうですか、あのツアーとか年々楽しくなったり
草:そうですね、まぁ、コツ、コツというと言い方がよくないですけど、昔はちょっとその、
  ライブにむけてこう心も体もいい状態にもっていくっていうのがなかなかムラがあったんですけど、
  やっぱり、回数を重ねるごとになんとなく掴めてくるようになって、それもあって楽しめるようになってきましたね。

鮎:あの〜、ツアー先とかで楽しみになさってることはありますか?
草:ツアー先で楽しみにしてること…何すか?
田:俺カレー食ってる
草:あ、カレー、そうそう
田:あの、いっつもライブ前に一人でカレー屋に行って、カレーを食べて、一人で会館に入るっていうのがある。楽しいですね。
鮎:カレーなんですね。
田:カレーなんですよ。でもなんでもよかったんですけど
鮎:ふふふ(笑)
田:カレーはとりあえずどこで食べてもおいしいんで
鮎:まぁそうですね、あんまりおいしくないという話は聞かないですね。あの、草野さんは何か?
草:あんまりねえ、食べ物、そうね、こないだのツアーではいっつも大体鍋物とかメインになってることが多いんですけど、
  たまにはちょっと肉食べようよって話になって、みんなで肉を食べにいったことがあったんで、
  この次回も、2か所ぐらい肉をリクエストしてとか…

田:盛り上がったもんね
草:いわゆるビフテキっぽいやつですね、はい。
鮎:わかりました。ツアーのほうも気をつけて、まぁまだだいぶ先の話ですけども、頑張って頂きたいと思いますが(中略)
  今夜のゲストにスピッツから草野さん、そして田村さんにお越しいただきました。ありがとうございました。
草、田:ありがとうございました。
鮎:では最後にニューアルバム「とげまる」からこの曲を聴きながらお別れになります。では曲紹介をお願いします。
田:はい、スピッツで「TRABANT」です。

♪TRABANT


   
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