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夏の魔物<by 三日月 遥>

(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
   歌詞が知りたい場合は、 「日本音楽著作権協会」許可サイトの下記サイトをご覧下さい。
   





古いアパートのベランダに立って君は少し微笑んだ。
その日は風が強かった。ベランダに干していたシーツも旗のように風にたなびいていた
僕は彼女を自転車に乗せて走り出した。
さすがに都会なので魚も住んでいない
生臭いドブのにおいが鼻につく。そんな川を幾つも越えていく。
時間にでも縛られているのか、でも一つわかるのは急がなければいけないという事だ。

何とかなる、そう思ってた。でも…。君と僕の魔物は帰ってこなかった。
僕らを苦しめた魔物は帰ってこない。会いたかった。

泣くなんて僕らしくない。すぐに泣きやむはずだ。
だって、ほら外だってもう晴れてるさっきまであんなに大雨だったのに。

「痛い、痛い」といって苦しむ君に僕は「おろせば?」と言った。
それは君が痛がってるからで、本当は産んでほしかった。親は反対したけど。
それでも君は産む決心をしたんだよね。
そうか、君も会いたかったんだ。ぼくも会いたかったよ。

会いたかった。あれほどお願いしたのに。
「助けて下さい、僕らの子どもを助けて下さい…」って。
もう会えないんだ。会いたかった。




三日月遥さんからの投稿です。
"夏の魔物"の違う解釈をお持ちでしたらぜひご投稿下さいませ♪





   
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