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冷たい頬<by trunk>

(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
   歌詞が知りたい場合は、 「日本音楽著作権協会」許可サイトの下記サイトをご覧下さい。
   





きっと、初めから叶わない恋だって、僕にはわかっている。
わかっているけど、そばにいたい気持ちだけはホンモノで、
今、そばにいれることは
きっとシアワセなことなんだろうってこともわかっているんだ。
それでもいいって、望んでここまできたのに、
君に近づけば近づくほど、
胸が痛むのはどうしてなんだろう。

冗談で君の口から飛び出した言葉が、
僕の心をかきむしる。
君はきっとわかっていないよね。
ただ、言葉で伝えることはできないから、
君の頬に触れてみた。
冷たい頬。交わる視線。
僕のぬくもりは、伝わりますか。
君は、何を思っているの。


こんな日々が訪れるなんて思ってなかったんだ。
だから正直戸惑っているよ。
だけど、「ひょっとしたら」って、ささやくヤツが僕の中にいて、
時々僕は、そいつの言葉に身を任せる時もある。
二人だけの時間。
すべてを忘れて、君とじゃれあう。
まるで周りが見えてない、猫たちのように。

胸の痛みから逃れるために、
君のことを思い、
そしてまた胸を痛めつけていく。
このすべてが幻であってほしいと願う僕。
幻でもいいから、醒めないでほしいと願う僕。
けれども、現実はあまりに残酷で、
僕には、逃げ出すこともできない。
君がここにいるから。
目の前に、君がいるから。
だから、僕には逃げ出すことなんてできないんだ。
それはまるで、蜘蛛の毒にやられた、揚羽のようで。

ただ君の前で生きるしかない僕は、
「努力」とか、「一生懸命」とかいう言葉を隠れ蓑に、
自分を傷つけていく。
君のそばにいるときも、
遠くで君を思うときも、
僕は知っていたんだ。

僕にとって、
それがすべてで、他には何もないってこと。
君と歩んできた日々が、
それを教えてくれたんだ。

時に君は、
仄かにいだいていた幻想も打ち破るほどの雨を
僕の上に容赦なく降らす。
それでも僕は、生きていく。
目の前に君がいて、
今僕を必要としてくれている。
君にとって「優しい」僕がいる。
僕は、それを演じきるしかないんだ。
そう、決めたんだから。
僕は、それを演じきろう。



いつしか時がたち、
色あせることなんかないと思っていた記憶も、
時が優しく吹き消していく。

どうして僕は今、生きているんだろう。

あのとき、君を思ってならべた、言葉のかけらたち。
あなたたちは、何を覚えているんですか。
僕の思いは、ホントウだったのかな。
あふれる涙を風がさらっていく。

あの時もそうだったっけ。
僕の手が冷たくなってもよかったんだ。
君にぬくもりが伝わりさえすれば。
それ以上のことなんか、望んでいなかったんだ。
それだけで、それだけで、よかったんだ…



trunkさんからの投稿です。
"冷たい頬"の違う解釈をお持ちでしたらぜひご投稿下さいませ♪



   
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