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死神の岬へ<by 黒ウサギ>

(注)歌詞でありません。 曲の解釈を、勝手に解釈したものです。
   歌詞が知りたい場合は、「日本音楽著作権協会」許可サイトの下記サイトをご覧下さい。





「結婚しなよ」
「子供が楽しみね」
そんな風にして いろんな人の愛と希望に囲まれて
期待されて
誰かに会うこととか 当たり前のことすら
面倒臭くなった。
そしてそんな気持ちを持ち合わせた二人は
世界から只ひとつ隔離された小さな部屋で
小さく生きていた。

一応生きていたけれど
やっぱり嫌だったから
古くてタイヤも擦り減った
今にも壊れそうな小さな車で出かけた。
夜が明けるころに
今一番人気の自殺スポットへ。

ひやかすようなつもりはなかったけど
「哀れだね」なんて言って馬鹿にしてきた人達。
今自殺しようとしている人達。
希望を失った彼らに会いに行こう。
多分仲間だから。

そう思ってたのに。

二人で生きてきた日々を、
一緒に死んで終わらせようと思ってたのに。

朝日が昇ってきて 綺麗で
「もうちょっと見ていたい」と
「この世界で生きたい」と
望む気持ちに気づいた。

そこで僕らはみた。
少しの障害でも立ち直れないほど弱った人。
既に生きるすべを失った人。
世界から見放された人。
強そうで実はとても脆い人。
そして今まさにこの瞬間に死んでいく人。

すべてを見てやっと解った。
僕達はまだ生きていける人間だ。

またここからやり直せる。

 







黒ウサギさんからの投稿です。
"ビー玉"の違う解釈をお持ちでしたらぜひご投稿下さいませ♪




   
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