スピッツの歌詞解釈のコーナー

ロビンソン by moonboy


(注) 歌詞 でありません。曲の意味を勝手に解釈したものです。

 君がいなくなり、やがて新しい季節がめぐってきた
でも僕にとっては、新しいことなんて何もなくて
なぜかわかんないけど、、、ずっと切ない日常が続いてる。

 君との思い出のレコードと、(誰かに聞かれるたび)
すっかり大げさになってしまった君とのエピソードしか入ってないカバンを
肩からぶら下げて、、しかめつらして、とぼとぼ歩いてる。

 新しい季節の日差しがまぶしくて、、思わず目を閉じてしまう。

 河原の道を自転車で走る君の姿が浮かんできて、僕は又追いかけてた

 こんな時、僕はいつも同じセリフを、魔法のようにつぶやくんだ。
ありふれてるけど、そうやって心の中に二人だけの国を作り上げたんだ。

 そこは誰も汚すことができない、僕と君しか存在しない二人だけの国、、

 もう二度と君がいなくならないよう、僕は君の手をしっかり握ってる。
そして、僕の思いの力でこの国を空に浮かべたら、、あとは宇宙の風にのっ
て、僕たち二人で永遠に漂い続ける、、

 街の片隅で捨てられてた子猫。先のあてなんてないのに
一生懸命呼吸してるのが僕と似てるから、
思わず抱き上げて無理やり頬を寄せたんだ。

 そこはいつもの交差点、高く抱き上げた猫の目が、丸い窓に思えて、、
思わず覗き込んだら、、少し濁った三日月のような瞳も僕を見つめて
た、、、、

 その瞳が、ずっと目を覚ますのを待ってた僕にようやく
気付いて、ねぼけながら僕を見つめた、あの時の君の瞳へと変わっていく。

ああ、ぼくら今ここで、、もう一度生まれ変われる気がするんだ。

ここは誰も汚すことのできない、僕と君だけの国。
僕の終わらない歌でこの国を空に浮かべたら、
後は宇宙の風にのって、二人永久に漂い続ける。

(僕の思いで)君と二人だけの国を空に浮かべたら、
後は宇宙の風にのって、僕たち永久に漂い続ける。

「ありふれた魔法」というのは、
強い願い=思う心 が、現実ではない光景を心の中に見せてくれるっていう。
これって誰でも経験したことがあるはず、
だから誰でも使えてありふれてるんだけど、
悲しくもあるけど、魔法ではある。記憶に強く結びついているから、
ただの妄想とかとは少し違うんですよね。

私がまだわからないのは、大げさなエピソードなんだけど、、たとえば
この彼に仲間がいて、前の彼女のこと聞かれたときに、
ついつい二人の出会いや、別れに至るまで、いつも大げさに話してしまう、、
そんなことなのかなとか。

ともかく、、彼の心の中には、いまだ彼女がずっといるわけで、レコードも離
さず持ってる。



moonboyさんからの投稿です。

悲しい気もするし、逃避かもしれない。
でも、思う力が心の傷をいやすこともある。そうやって
心のバランスを保っていられるなら、それでもいいじゃないかと思います。
そして、きっといつか新しい誰かとの世界が、心の中の過去の思い出=セカイ
にとってかわるはずですから。

これを読んだ方が、彼と同じ気持ちなら、夢の中ではなく、いつか本当に大好
きな人の手をしっかり握ってますように。

すでに二人の世界をお持ちの方は、現実の中で、より高いところに運べるよう
願って書いてみました。

もちろんすべて勝手解釈です。